皆さん、こんにちは(^^♪
1階の店舗にクリスマスツリーを飾りました
高さは2m以上!
毎年、2時間ほどかかって飾りつけをしてます
キッズルームも、ご覧の通り~
可愛く仕上がりました
来店するお客様、喜んでくれるかな~
ボジョレー・ヌーヴォー 逆転発想と歓迎のこころ
ジョルジュ・デュブッフという男、この人がいなければ「ボジョレー・ヌーヴォー」をわたしたち日本人は知らない。
わたしは、ワイン派でなく、日本酒派で、ワインはほとんど飲みません。というわけで、ワインのことはあまり知りません。
が、ジョルジュ・デュブッフという人には、かなり興味があります。
彼は、かつては地元のガブ飲み用のワインでしかなかったボジョレー地区の素朴な地酒を、たった一代で、はつらつとした生気あふれる世界の名ワインにまで磨きあげた偉才。
18歳頃からワインの世界に入り、1964年に会社を設立。
そして、自転車に自分の気に入ったワインを積んで、近くのレストランに売り込みをかけました。
彼が信じたのは、自分の舌と鼻の感覚。そして、自分のセンス。
あの「ガブ飲みワイン」が独特の価値を持つ一級品に洗練されてゆきます。
とにかく自分の気に入ったボジョレー・ヌーヴォーを試飲してもらって、売り込んだようです。
人は、彼のことを「ボジョレーの帝王」と呼ぶようになりました。
しかし、わたしが関心するのは、一般的にワインとは「熟成」して、価値が上がるものという通念を逆転させたところです。
その年の夏の終わりに収穫されたブドウをその年の内にワインに仕上げる。なんと、短い醸造期間だろう。
パリあたりの新しもの好きの間にこのヌーヴォーが流行ったものだから。
われさき、われさき、と醸造期間の短さを競うようになって。
醗酵しきれていない粗悪品なども出回ったものだから、政府が「解禁日」を設定しました。
この「解禁日」とう、「キーワード」が日本で大流行する一因でもあると思います。
「解禁日」のある食品など、聞いたことも、見たこともないから、とにかく、目立つ。
(アレです。iPhoneの発売日なんかに、店の前で発生するながーい行列。)
なんか、しらず、しらず、ひきつけられる。
素晴らしい、マーケティング材料をフランス政府が提供してくれたというわけだ。
実際、1980年の日本への輸入量は、「7000箱」。
それが、1987年には、「3万5000箱」。5年で5倍。
そうして、2003年には、なんと「60万箱」!1980年の85倍!
日本が全輸出量の半分を消費するらしい。
「ジョルジュ・デュブッフ」万歳だ。しかし、わたしはもうひとつ彼の素晴らしい秘密を知っています。
「花」「花」「花」。
ボジョレー・ヌーヴォーのボトルラベルには、ほとんど花がデザインされています。
それはこういう秘話があるからです。
彼は若き日、ひとり、売り込みにイギリスへ渡ります。
ところが、そうかんたんではない。孤独で奮闘するジョルジュ・デュブッフ。
ある日、ホテルに戻ると、部屋いっぱいの花が迎えてくれた。
(100万本のバラという歌を思い出す。)
これは、取引先のオーナーが用意した歓迎のサプライズ。彼は、このことを決してわすれない。だから...
だから、わたしは、この季節になると、コンビニなんかにならぶボジョレー・ヌーヴォーのボトルをこっそり見つめる。
そこに、にっこりと、ときには恥ずかしそうにひっそりと、今年も花がある。
あの秘話を思い出し、わたしのこころがなんか、あたたかくなります。
ワインを飲まないわたしのとって、これが、ボジョレー帝王の味です。